スマートフォンを持って出かけるときに欠かせないのがモバイルバッテリー。モバイルバッテリーがあれば万が一バッテリーが無くなっても安心です。現在様々なモバイルバッテリーが販売されていますが、今回はUSBタイプのモバイルバッテリーの性能を調査してみました。

top今回測定に使用したのは秋月電子で売られている電圧ロガーEL-USB-3。USBの電源ラインに12Ωの抵抗器を接続し、電圧ロガーで出力電圧の変化を時系列で記録していきます。
電圧と抵抗が分かれば電流も求まるので、そこから単位時間あたりの消費電力を求め、モバイルバッテリーから得られる電力量を算出しました。

<<測定結果>>
種類給電時間電力量
SANYO eneloop stick107 分3.52 W/h
SANYO KBC-L2A373 分12.52 W/h
SANYO KBC-L3A (中古)183 分6.29 W/h
あきばお〜18650182 分5.57 W/h
N/B 単3×2本式(eneloop使用)N/A2.84 W/h
MCE 旅人専科(eneloop使用)N/A3.44 W/h
※給電時間は負荷に12Ωの抵抗を接続した時(5V時で416mA)に、出力を持続できた時間です。iPhoneを充電できる時間ではありません。

この結果、SANYOのエネループ・モバイルブースターKBC-L2Aは桁違いの性能であることがわかります。KBC-L2Aはサイズも大きいので少しかさばりますが、半分の大きさのKBC-L3Aの値もちょうど半分です。そして意外だったのは、エネループスティックの性能がそれほどでもないということです。

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ここでさすがだと思うのがエネループシリーズの出力特性。出力が途切れるまで電圧が一定なのです。切れる寸前まで安定した電圧を出力しているのはすごいですね。電圧も5V近辺を維持しています。

■SANYO エネループスティックブースター
eneloop-stickエネループスティックはデザインもよく、バッテリーを交換して使うこともできるのでとても便利です。しかしこの測定結果でもわかるとおり、充電できる容量は少なめです。
しかし旧タイプならバッテリー込みで1500円くらいで買えるところもあるので、1本持っておいても損はないと思います。

■SANYO エネループモバイルブースター KBC-L2A
KBC-L2Aまさに最強です。大きさや重さはちょっとありますが、これ1台持っていれば、朝から晩まで走り回っている人でも安心でしょう。

■SANYO エネループモバイルブースター KBC-L3A(中古、1年使用)
KBC-L3Aコンパクトなのに強力。私の一番のオススメです。容量はKBC-L2Aの半分ですが、日常的に使うならこのサイズがとても便利です。
今回の測定では1年ほど使用したKBC-L3Aで測定しました。50回くらいは充電を繰り返しています。

■あきばお〜18650使用 充電式USB 2200mAhリチウム充電ケース
akibaoo-18650どこのメーカーが作っているのかよくわからない怪しげな製品ですが、バッテリーに18650が使えるという変わりモノです。値段もたしかあきばお〜で1200円前後くらいだったと思います。
性能的にはやや電圧が低いものの、KBC-L3Aとほぼ互角です。ただし充電の際にUSB-Aオス/オスケーブルが別途必要なところが難点。

■N/B 単3×2本のモバイルバッテリー(エネループ使用)
batt-eneloop-x2あきばお〜で180円で買ったものですが、似たようなのが100円ショップでも売ってました。
乾電池のかわりにエネループを入れてみましたが、実用的ではなさそうです。


続いておまけとして、416mAも出力が取り出せないモバイルバッテリーのために、負荷の抵抗値を50Ωにして、100mA(5V時)の出力を取り出したときの特性を調べてみました。

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■N/B 単3×1本のモバイルバッテリー(乾電池使用)
batt-x1単三電池1本だけでUSBの5Vを出力するというものですが、電圧も段々下がっていってしまっています。
ガラケーなら充電できるかもしれませんが、より大きな容量を必要とするスマートフォンに使うのは無理がありそうです。

■N/B 単3×2本のモバイルバッテリー(エネループ使用)
batt-eneloop-x2先ほどの大きな電流を出力させたときは出力電圧も3V台になってしまいましたが、この程度の出力なら電圧も5Vを維持できるようです。時間が経っても電圧の変動が少なく、値段も安いので、用途によってはアリでしょう。

■N/B 単3×2本のモバイルバッテリー(乾電池使用)
batt-x2電池は1.5V、エネループは1.2Vと入力電圧は異なりますが、どちらの場合でも出力電圧は5V前後が出るようになっているようです。AC100Vが使えないところでは、乾電池も最後の手段として使えます。

ということで、結論:『エネループスティック買うより、KBC-L3Aがオススメ』

次回はせっかく電圧ロガーがあるので、iPhone 4に実際に充電したときに、どれだけ充電できるかを検証してみたいと思ってます。市販のiPodコネクタつきのバッテリーが、どのくらいの容量なのかも調べてみたいですね。